セブ島−潜って食べて−
高尾広明
7.宿 |
私が泊まったのはダイブショップの直ぐ裏のコテージです。数百坪の敷地に一棟2〜3部屋の家が10棟程度建っていて、設備によってランクが有ります。A君が泊まっている部屋はエアコンなしファンのみ、シャワーはあるが、お湯は出ないで一泊$10。彼も当初良い部屋に泊まっていたのですが、これで十分と思い切り替えたそうです。私が泊まった最高級の部屋はブロック積み、草葺の屋根で、シャワー、エアコン完備、15畳位有る広い部屋で一泊$35程度です。トイレはレバーで流せる水洗でしたが、さすがにシャワートイレはありません。ちなみにこの地域では、水洗とは言え、レバーを引いて水を流す方式は稀で、脇に置いてあるバケツから手桶で自分で流すのが普通です。シャワーはお湯が出るのですが、水圧が低くて、チョロチョロとは言わないまでも、まだるっこいこと限りなく、シャワーカーテンはあるのですが、丈が短くて裾が10cm以上開いているのでバスルーム中がびしょびしょになってしまいます。 エアコンは日本なら博物館物なので、詳細な記録を取ってきました。形は一体型で壁に嵌め込んであります。よくアメリカの古いビルの窓に取り付けてあった、GE製クーラーのイメージです。Kelvinatorというメーカー製で、つまみが二つあり一つには「Thermostat」とあり、温度調整用のはずですが、どこに回しておいても相当寒くなっても中々切れず、一度切れると汗が噴出してもスイッチが入りません。隣に風量のつまみがあり、off→Fan→Quiet Cool→High Cool→Turbo Coolまで5段階ですが、Quiet からTurboまで、同じ風量と音量を感じました。すさまじい音がするのは正にGE製、しかし、冷房能力は結構あり、かなり冷えました。毛布がないので、つけて寝ると人間が目を覚まして起き上がり、サーモスタット役をする必要があります。ダイキンの方、セブ島にもっと最新型エアコンを売って下さい。 部屋にはベットが二つとベットサイドテーブルがその間に一つ、他は物を置く棚と冷蔵庫のみ。インターネットは勿論、テレビ、ラジオ、時計もありません。7:30のダイブの時は6:30には起きなくてはいけないので、目覚まし時計を持っていったのは正解。ウォークマンを持っていったので、音楽だけはイヤフォーンで聞けました。部屋に椅子とテーブルはなく、ベランダがあって、皆さんそこで物を食べたり、書き物をしたりしていました。私の場合、ベランダが広場に面していて、目の前をしょっちゅう人が通るし、南西に面していて日差し燦燦でしたので、とても居られず、朝食、読書、書き物は部屋でベットに腰掛けて、ベットサイドテーブルを使いました。 最高級は海に面してプールまで付いた名前だけ高級リゾートホテルもあり、見学させてもらいました。室内までは見られませんでしたが、建物外観は小奇麗、庭にバーベキューやパーティをする設備が有ります。何処も小規模で10部屋程度です。要するに大資本が入っておらず、個人(外国人)がこの地域が気に入って造ったのです。値段は最高でも一泊$50程度だそうで、物価が安いこの地域といえども大きな期待は持てません。 |
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