セブ島−潜って食べて−

高尾広明

5.食べ物、飲み物1

サンミゲル

このダイブショップでは何かチョンボをしたり、とても良いことが有った時、あるいは何かのイベントの時、ビールを一箱、ショップのスタッフ、客たちに提供するのがルールです。チョンボとは、例えば、船が出た後、ウエイトを忘れて引き返す、潜水が終わった後機材を洗って片付けずに放置した、等。ウエイトを忘れて引き返すとなったら普通なら他の客はブーイングでしょうが、ここでは、皆さんビールが出ると手を叩いて喜ぶそうです。良いこととは、鮫を見られたとか。誕生日やホリデイが終わって帰る前日のビール提供もほとんど義務です。しかし、値段は一箱24本で530ペソ、1000円ちょっとですから、安いものですが。

ビールはサンミゲルという銘柄で、幾ら飲んでも酔わない。ビンを見てもアルコール度は書いてありません。A君が聞いてきたところでは、3.5%ですが、感じとしてはそれ以下。瓶の大きさも320mlで、日本の普通の缶ビール350mlより少ない。提供されるビールが有っても無くても、夕方のダイブショップは毎晩ビールパーティで、客、スタッフがたむろして延々とだべっています。? 

マンゴー、バナナ

果物はバナナ、マンゴーといった熱帯のものだけでなく、みかん(マンダリンオレンジ)、りんごと、何でもあります。マンゴーは1個50円程度で、安くてとても美味しい。しかし、現地の人には高くなりすぎて食べられなくなりつつあるそうです。A君伝授のマンゴーの食べ方、先ず平たい方を立てて、3枚におろします。全体の形に合った平たい種が入っていますので、両側の実の部分と真ん中の種の部分に分けるわけです。種の部分は1cm位の厚さ、種と実がくっついているので、包丁の刃で実と種を切り離します。実の方は皮を下にして手のひらに乗せ、皮が切れない程度にしかし出来るだけ深くサイの目に包丁を入れていきます。その際方向は縦横に対し45度ずらせる。こうすると繊維が切れて実を外し易い。真ん中の種の部分は皮を取って、しゃぶりつき前歯で種についている実をこそぎ取ります。

バナナは種類豊富ですが、10cm位の小さいもの中心。数種類食べましたが、日本で食べるより美味しいものにはぶつからなかった。? 

野菜

出来はともかく、日本でおなじみの野菜はほとんど何でもあります。ジャガイモ、玉ねぎといった調理が必要なものは宿の部屋では難しいので、生で食べられるトマトを買いました。A君は更に「ししとう」を買ってきて、同じく近くのマーケットで買った塩をつけて生で食べていました。トマトは日本のミディトマト位のサイズで、細長く、かなり青い内に食べます。真っ赤にはならず、せいぜいオレンジ色です。味はまあまあ。生のししとうは正直不味い、やはり文明人は茹でてお召し上がり下さい。
前へ
次へ 

同期の人からに戻る