セブ島−潜って食べて−

高尾広明

3.ダイブ2

僕の村はセブ島から突き出した半島にあり、その半島の周囲が全てダイブスポットとなっています。又、船で20分程のところに小島が有り、その周囲も格好のダイブスポットです。地形は陸から数10mまでが遠浅となっており、岸近くは岩と砂ですが、その先は珊瑚礁となっていて、南の海の色とりどりの魚が群れています。深さ5〜6mのところで、遠浅は突然終わり、その先は絶壁となって落ち込んでいます。場所にもよりますが、一挙に40〜50m落ち込むそうです。

毎回違うダイブスポットが設定され、そこまでは船で行きます。遠いところで30分程度、近くだと、ダイブショップの直ぐ隣で、数分です。ダイブショップの前もスポットとなっており、ナイトダイブや、チェックアップダイブが行われます。

毎日7:30、10:15、14:30の定時にスポット向けの船が出ます。長さ15m位、幅は3〜4m位でしょうか、両脇に安定用の添え木がついています。最大20〜30人が乗れ、船の半分くらいは日除けの布が張ってあります。ショップは自分の船を2艘持っていますが、客が多くてもっと必要な場合はお隣から借ります。

船からはバックドロップという方法で水に入ります。これはご覧になったことがあると思いますが、船の縁に腰掛け、そのまま後ろ向きに一回転して水に入る方法です。他に、ジャイアントスライドと言う方法も見たことがあると思いますが、立ち上がって足を大きく広げて飛び込む方法です。しかし、ジャイアントスライドを私がやろうとしても、重たいボンベを背負い、5Kのウエイトを腰につけ、足には大きなフィンですから、とても「飛び込む」などと言うことにはならず、「落っこちる」ことになります。従って、今回水に入るのは常にバックドロップでした。慣れると快適、先に水に入った人の上に落ちないよう気をつけるだけ(後ろ向きなので)で簡単です。水に入ったら、器具の具合を見ます。息は吸えるか?マスクに水は入らないか?と言ったところです。一度空気を吸うマウスピースを咥えずにドボンとやりましたが、直ぐ浮いてきますのでそれから咥えればどうということはありません。

このショップのダイブでは多い時で20人程度、少ない時は10人程度で潜りました。クリスマス前の暇な時期で、客は少なめでした。全体のリーダーを務めるのは、ダイブショップのベテランダイバーで、それ以外にダイブマスターの資格を持つ人が居て、私たちお客の面倒を見ます。つまり、純粋な客1〜2人にダイブマスター一人が付く形です。ダイブマスター達はショップに雇われている人も居れば、A君のように、料金的には客に属する人たちもいます。A君に聞くと、例えば、今回の様に私の面倒を100%見ても、報酬はない、しかし、ショップに払う代金は極めて安いとの事。ちなみに私のように純粋な客は1ダイブ当り、装備のレンタル、エアー等全てで約$30でした。これは、日本は勿論、他の東南アジアのスポットに比べても極めて安い。
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