12.憲法改正・集団的自衛権
憲法を改正しようとする動きが出ています。大きな争点は憲法9条がらみのことなのでしょうが、この問題に関して特に勉強をしてませんから、今のところ、次のように考えているということです。確信があるわけではなく、今後の勉強によっては、意見を変えます。

私の基本的スタンスをはっきりさせておきます。それは次の通りです。
  1. 戦争はできうる限り避ける。(戦争なんかいいことはありません。戦争はやらないと断言できればいいのですが、相手があること。そこにおいて「やらない」から「考えない」では平和ボケ。戦争をふっかけられたら、個人にも正当防衛があるように国家としても正当防衛に立ち上がるが、自らふっかけるようなことはしない)
  2. 私はこの国の官僚・政治家に、それほどの信頼を寄せてはおりません。だから官僚・政治家の裁量権が働くような危険な条文は避け、明確にする。
  3. 日本の周りでは同盟関係を持つには、アメリカが今のところ一番ましな国だと思いますが、全面的に信じるのは危険と考えます。(ロシア、中国、韓国よりはアメリカの方がましですが、自分のことは自分で守るのを基本とすべき)


今の憲法下でのイラク派兵。戦闘地域の定義をめぐって、結構、適当な解釈で派遣していたと感じました。当時、こんな裁量行政を続けられたら、また悲劇を生むのではと不安を持ちました。統帥権干犯問題から軍部独裁に走ったこと同じになるのではないかと危惧しました。
それなら、きちんと明確にわかりやすく、どういう条件ならば自衛隊を使うのかを明確にした憲法に、見直したらどうかと考えています。少なくとも自衛及び災害救助の為の軍事組織は持つと明記した方がいいと思います。現に存在しているわけだし。

集団的自衛権の中で、「同盟国アメリカに向けて、ミサイルが日本上空を飛んだら撃ち落とせるか」なんていう、わかりやすい例が出てましたが、確かに具体例の方が考えやすいです。そしてきれい事ではすまなくなります。

アメリカが交戦して、日本にある米軍基地から攻撃部隊が出れば、相手は日本にある米軍基地を攻撃してくると考えるのが自然です。
この時、米軍基地といえども日本国土ですから、そこが攻撃されたら正当防衛のために、当然、防戦すべきだと思います。

では日本国土に攻撃が来る前に、アメリカ本土に行く、ミサイルなどはどうすべきかですが、すでにその国とアメリカが戦っている場合は、その国に対して、事前に、日本国土の上空を通過する場合は日本が攻撃されたと見なして撃ち落とすと警告はして、戦うべきかなとは考えています。そうでない場合に、上空を通過していくミサイルは撃ち落とすべきではないと思います。

また相手のミサイルを一度でも攻撃するようになった場合は、相手のミサイル基地や空軍基地を攻撃することまで、進んでしまうのが自然と思います。

アメリカは、ほかの国よりはましですが、今回のイラクの件でも、アフガニスタンの件でもそうですが、かなり適当に感情的になって戦争をはじめる国だと認識すべきです。こんなアメリカに引きずられるような形で戦争に巻き込まれるのはごめんです。そうならないような憲法にすべきです。今の憲法はそういう点で、巻き込まれる戦争には歯止めになっていると考えます。

戦争は外交の一つであり、常に早く終わらす方策を考えるべきです。今回のようにイラク派兵の特別立法を延長、延長としていくのは危険です。適当な時に撤兵すべきです。こういう口実に憲法が使える方がいいと思います。

今回、参議院が民主党になったためにテロ対策特別措置法の延長が問題になっております。政党が変わっても外交、防衛などの政策は同じで良いと思いますが、無意味ながらも国連が日本のために決議をしたことなど、意外に面白い効果があったと感じています。どういう状況(それも具体的に)になれば、この海上警備活動をやめることになっているのかを国民の前に示して欲しいと思います。ビジネスでも、民事でも長く続く話は良いことがないのが常識です。何でもダラダラになってはいけない。

前へ
目次へ
次へ 

同期の人からに戻る