11.現代の悪政(特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入)
現代においても、信じられないような悪政が存在します。

会社法の改正で、1円からでも株式会社ができることになる。

これによって、個人が会社を簡単に設立して、 脱税をしないように、同族企業で、しかも役員の50%以上が同族で占める会社の場合 には、経営者の年収の800万円を超える分が経費とは認められないことに なりました。

たとえば私の給料が1200万円ならば、400万円分(厳密には個人で払 った所得税分を除外)が法人税課税対象の利益と見なされるということで す。法人税率がかかるから半分近くが税金と言うことです。 我が社の馬鹿税理士が私に連絡してきたのが決算(3月末)が終わった5月 10日。こんな税理士は首にしました。

いいですか、中小零細企業は同族企業にならざるを得ないんです。大して儲かりそうもない会社に誰が喜ん で出資してくれますか? 出資を募ろうにも怖くて頼めないじゃないですか。

自分も含めて3〜4人で働いている会社に外部の役員など必要ないでしょう。

こんな税制を適用するならば、1円でできた会社だけに適用すればいいじゃないですか。20年以上、同じように運営してきて、税制が変わりましたで 100万円以上もっていくんですよ。ふざけている。  
さらに頭にくるのは、財務省でも失政を認めているようで、来年からは、そ の上限が1600万円になるそうです。 悪政を朝令暮改で改めるのなら、今からでも改めよ。

税理士が説明するには、こうなったので、経営者の給料を下げて、その分、 別の経費をふくらませて対応しているところが多いようですと。 ふざけるな、国は交際費でゴルフをやれ、飲み食いしろと間接的に勧めてい ることになるじゃないか。 なにが美しい国だ、国家の品格だ。

そもそも1円から会社ができるなんていうこと自体が欺瞞でしょう。机一つ 買えない。 何が起業家待望だ。小役人は零細企業家なんて給料は800万円もあればいいと思っ ているんでしょう。馬鹿にしている。
零細企業主は資金繰りが悪化したら、自分の金を会社に貸さざるをえないん です。(貸すというよりつぎ込むのだ)

このことは財務省にも投稿しましたし、税務相談室にも文句を言いました。役人は何も感じないでしょうが。

こっちは30円の経費の伝票も書いているのに、渋々5万円以上は領収書をつけましょうでしょ。ふざけるな。 それにしても酷い国ですよ。

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