8.尖閣諸島問題
「6.台湾独立」の章で述べたことと関連します。

昔の中国=清(メインランド・チャイナ)は、台湾を支配すると言っても、西海岸(大陸より)だけで、東海岸などは「化外の地」(王化が及ばない地域)としていたことを思い出してください。

それから、台湾は行ったことがある人なら理解できますが、あの狭い島の中央に高い山(昔、台湾が日本領だった時、日本で一番高い山が新高山(にいたかやま)だった)がそびえ、峻険な山道を利用した東西の交通は難しかったと言う面もあります。

台湾が化外の地であったと言うのは、中国(清)が自ら昔から言ってきたことです。例えば明治4年に遭難して漂着した日本人(琉球人)が台湾先住民族に殺された。当時の清国と交渉した時、清国の主張は「台湾は「化外の地」であり清国政教(教化)の及ばない地」と称して、その責任をとることを一切拒んだのです。(これがもとで台湾出兵をする)

日清戦争後、台湾が日本領になった時、尖閣諸島などは沖縄より、台湾に近いから、台湾県に組み込んだというだけの話だと台湾人ガイドが言っていました。これが本当の話ではないでしょうか。

第二次世界大戦後に台湾を元に戻しても、尖閣諸島は元々、琉球の島です。化外の地である台湾東海岸の先の、存在することも知らなかった尖閣諸島を自国領などと主張するのは海底油田の故でしょう。(先住民の中には知っている人もいたでしょうが)

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