6.従軍慰安婦問題
いつまで、この問題で日本政府は謝罪し続けるのでしょうか?

これが、「存在した」とか、「組織的に当時の軍が関与していた」とか、「いや軍が関与したことはない」とかの議論では、今のままの状態が続き、何かあると謝罪を求められるのではないでしょうか。

私は「戦争が悪いのだ」と思う。満州に侵攻してきたソ連軍が、その地にいた日本人女性を強姦したことは事実、沖縄では米兵が同じことをしている。要は戦争が悲劇を招くのだ。

満州においてソ連がしでかしたことや、沖縄でのアメリカの犯罪は、日本と違って、特定少数の悪い個人がやったことと主張するかもしれない。これに対して日本は組織的だという議論もあろう。
一方、この論に対して、日本はそういうことがおきないように軍が管理したなどと主張する人がいる。余計な議論だと思う。

また自ら進んで慰安婦になった婦人も多いとか、同意の上だったなんて言うのも意味のないことだと思う。
「自ら進んで」と言う状況に、追い込まれるのは今の社会でもあるのだから。
澤地久枝の『私のシベリア物語』だったと思うが、それを読むと、ソ連軍が強姦に来た時、若い女性の身代わりになってソ連軍兵士の欲望の受け皿になった日本人女性がいたことが書かれている。こういう人をソ連軍の立場から、強姦なんてしていない、日本人女性とは合意の上であるなんて言うのと同じことになるのだ。

戦争で日本人だけでなく、近隣諸国にも迷惑をかけたのは事実で、それを反省することに、この問題は含まれることで済まないのであろうか。戦争をおこしたことで生じた問題なのだ。戦争はともかく悲劇を生むのだ。
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