淡墨ー書道作品集ー

八木明子

 
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漢字も近代詩も共に今の自分を表現する一つの手段として、ただうまいだけの字ではなく、何かを表現する書を書いてゆきたいと思っています。
今が勉強の時だと思い、古典の臨書などや、各書家の展覧会を見るなど色々と目をやしない、技術をみがくことに専念して日々過ごしております。

なんて言うとうそになるかな。こうあらねばならないのだけど、実際は生来のなまけ者故、展覧会と言うと急にがんばる、日々の勉強はきらいというギャンブルの様な書道人生を送って来ました。まぁー、あんまりえばれないのです。

ただ墨の色と紙の白には無限の可能性を感じています。淡墨のにじむ色が和紙にしみ込む瞬間。それは美しいものが出来そうな予感がしてスリリングでもあります。自歌を一首。

    薄墨を和紙に落とせば広がりぬ

                自らの意志とどめ得ぬがに

 

作品集

第53回毎日書道展入選作(漢字部一類)ー平成13年ー

        唐の詩人杜甫の詩を木簡の書風をイメージして創作したものです。

第54回毎日書道展入選作(近代詩文書)ー平成14年ー

        小田和正の「キラキラ」という詩を自由に創作したものです。

第55回毎日書道展入選作(近代詩文書)ー平成15年ー

        松任谷由実の「ダンデライオン」(dandelion-たんぽぽ)を書いたものです。

 


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