南蔵王の高山植物

森下 和子

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2Eのクラス会、神保さんから誘われていたのだけれど、残念ながら出席できませんでした。
写真を見ると、女性陣は皆面影があってすぐに分かりました。
男性陣は分かりません。しかし、皆年をとりましたね。当然だけど。
次の機会には出席できたらいいなと思います。

19日の土曜日、台風の影響で変な天気でしたが、南蔵王に登ってきました。
そのときの写真を送ります。

南蔵王はエコーラインから入りました。
木の階段を下りると木道になっていて、チングルマの群落がお出迎えです。

チングルマの群落

冬に樹氷となるアオモリトドマツの林の中を下り、前山まで1,8`、ハイマツの中を登って行きます。
道の両側にはイワカガミ、ハクサンチドリ、ツガザクラのピンク、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、ミツバオウレン、ムシカリなどの白、名前の分からない蔓状の紫の花などで賑やかです。

イワカガミ ハクサンチドリ
ツマトリソウ 名前の分からない蔓状の紫の花

ハイマツはピンクの花をつけ、マツボックリも可愛らしいピンクです。

ハイマツのマツボックリ


今年は暑いせいか、石楠花は残念ながら終わっていました。

ムシムシとして虫も多いアオモリトドマツの林を抜けて、ハイマツの瓦礫の道に出るとさわやかな風が吹いてホッとします。
天気はもう一つでしたが、山又山の雄大な景色が眺められます。

前山から又しばらく下り、瓦礫の道を登っていくと1745mの杉ヶ峰の頂上につきます。
ここでちょっと一休み。
台風も何のそので、たくさんの人がお山に来ていますので、色々情報交換をします。

そこから20分ほど下ると、蔵王で最も規模の大きな湿原、芝草平に出ます。
チングルマやワタスゲが風にゆれています。

芝草平から屏風岳を望む

芝草平のはずれから岩場を1時間ほど登ると屏風岳の頂上に着きます。
このとき雨に降られましたが、暑いし丁度いいスコールという感じです。

屏風岳は1825m、新幹線で白石あたりからよく見えます。
5月頃までは雪で白い壁のようです。

頂上では幸いお日様が出てきて、三角形をした不忘山や水引入道山、馬ノ神岳、烏帽子岳などを眺めながら食べるおにぎりはおいしいよ。

モクモクと白い雲がわきあがってきて山を隠し、雲が流れて又山が現れます。
ボーとして何も考えない時間が流れます。

健脚の人はここからさらに南屏風岳、不忘山まで足を伸ばす人もいますが、私と夫はまだ初心者だから無理をせず引き返します。

来年は南屏風岳まで行こうねと話しました。
少しづつ体力をつけていきます。

帰りは駒草平でトイレタイム。ついでに不帰の滝を見てコマクサの写真を撮りました。
おじさんたちが「昔はイワツバメが大量にいたのに、たった2羽しかいないなー」と話していました。

コマクサ

「コマクサも大量にあったのに、皆盗掘されてわずかしか残っていない。下に持っていっても駄目なのになー。」と残念がっていました。

木の柵でおおわれて遠くからしか写真を撮れないので、私のデジカメではいい写真は撮れません。
貴重な花は盗まないで欲しい。

遠刈田温泉まで下りて、250円なりの共同浴場に入ります。
共同浴場は2つありますが、木造りの寿の湯がいい。

ちなみに山形は各市町村に立派な温泉施設があって、200円から300円で入れます。
山形はいい所だ。

夫婦とも温泉が好きで、東北各地で入りましたが、私のベスト3は岩手花巻の「大沢温泉」、福島の「二股温泉」、秋田の「乳頭温泉」です。

大沢温泉は400円で入れるし、乳頭温泉も500円で入れます。

いつまで山登りが続けられるか分からないけれど、当分は止められそうもありません。


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