06年ドイツW杯−観戦記速報−

西田 高−06.6.19−

 

駆け足のワールドカップ観戦もあっという間に終わってしまいました。クロアチア戦はテキサスの戻ってのテレビ観戦となりました。柳沢が落ち着いて決めていれば、、、レバタラの話をしても仕方ないですね。

ミュンヘンでのサウジ−チュニジア戦はお互いにトラップの失敗やパスミスが多く大味な試合でした。試合当日の午前中からミュンヘンの繁華街ではチュニジアの応援団が繰り出して、太鼓を打ち鳴らしたり、飛び跳ねたり、踊ったりですごい騒ぎでした。

試合会場のアリーナではさすがに両国応援団の姿は少なく、大半がドイツ人や、他の欧州の人のようでした。やはり、旅費と滞在費を工面するのは大変なのかもしれません。

会場入り口では荷物検査が厳しく、すべての持ち物を検査されました。たまたま午前中に買った紅茶やコーヒーも缶に入っているから駄目とのことで預けさせられました。ペットボトルももちろん駄目ですが、家内の化粧品の小瓶も瓶だから駄目とのことで、ドイツの融通の効かなさを改めて思い知らされました。

試合が終わってから預けた紅茶他を受け取るのに行列させられて、見ていると、番号札の順番ではなく、荷物の種類によって分類しておいてあるので、ひとつの荷物を見つけるのに数分かかって、試合終了前に抜け出してまだ、10人ぐらいの行列だってのですが15分くらい待たされてしまいました。

あくる日はフランクフルトから列車を使ってミュンスターに行ったのですが、その列車の中にはいろいろな国の若者だと思うのですが列車の中で宴会騒ぎで、ビールを飲みながら、歌を歌ったり、大声で気勢を上げたりで、日ごろ公共の場では非常に静かなドイツでは初めての経験でした。もっとも、サッカーの試合当日の街では朝から大騒ぎになるのは知っていましたが、、、

16日のアルゼンチン−セルビア・モンテネグロ戦はセルビアも決して悪くはなかったと思うのですがアルゼンチンの出来が良過ぎました。相手ペナルティエリア内でショートパスをきれいに繋いで、最後は華麗かつ簡単に決めているといった印象でした。

16日の試合は昔、ドイツ重工業が華やかなりし頃の石炭・鉄鋼産業の中心地に近いゲルゼンキルヒェンという小さな町で開催されたのですが、最寄の交通機関が路面電車しかなく、普通は体が触れ合わない程度でしか乗り込まない西洋人がなれない満員電車に乗り込むために大変な騒ぎでした。日本だったら皆なれているのでこんな騒ぎにならないのにと思いました。

17日は朝9時過ぎの列車でフランクフルトに向かい、シカゴ、ダラス経由でオースチンに戻る予定だったのですが、シカゴで機材到着が少々送れたため、離陸の順番待ちで1時間近く待たされて、ダラスに着いたら猛烈な雷雨のため地上職員が避難していて、飛行機がゲートに入れず、入れたのは日付が替わるころになっており、乗り継ぎの飛行機はもちろんとっくに飛び立っており、航空会社の用意した近くのホテルに着いたのが1時過ぎ、4時過ぎに起きて、空港に戻り6時過ぎの飛行機でようやくオースチンに到着したら、預けた荷物が出てこず、バッゲージクレイムの事務所で手続きをして、という、復路はとんでもない目にあいました。

たった1週間の休暇でしたが、会場での雰囲気を味わいながらの観戦は十分に楽しめました。良い経験になったと思います。

次回、南アフリカはどうしようかと思っています。