旅行にまつわる話

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4 ホテルの石鹸 Date:10/12/2003-Sun-1:05:54-PM

ホテルを出立する朝、使い残したホテルの石鹸をお土産に貰ってくる。
昔は、国やホテルによって香料が異なり個性的な香りがしたが最近ではどこの国のホテルの石鹸も同じような規格のようでつまらなくなった。

それでも家に帰って使うとき、旅の残り香が楽しめる。

● 伊藤三平 ●:バスルームにあるもの Date:10/16/2003-Thu-3:05:26-PM

リュウさん、石鹸ではないのですが、はじめてアメリカに行った時に、ホテルのバスルームで印象に残っていることがあります。
はじめシャンプーかなと思ったのですが、シャンプーは別にある。
読んで見ると口に関係しているようでした。マウスウォッシュなんて日本では見たこともなかったです。確かリステリンだったと思います。飲んだり、シャンプーにした人もいたと思いますよ。

あれはやはり接吻文化の国のもんでしょうね。握手もそうだけど、初対面で身体を接触するような文化は、どうもなじめないです。
私はもちろんリステリンなんぞは使いませんでした。今、日本で売れているんですかね?

スポーツクラブやゴルフ場、温泉で、整髪料がおいてあると、ビンのフタがユルユルでしょう。聞いたら、キチンと閉まると持っていくのがいるみたい。
すなわち盗難防止なんですって。情けない話です。


6 機内映画 Date:10/29/2003-Wed-7:04:04-PM

長旅の機内での楽しみは食事と映画くらい。12時間も飛ぶ便はかなり苦しい。昔は、テレビ画面が天井に数個付いているだけでみんなで同じ映画を観ていた。

音声はヘッドフォンから流れるが、外国語のチャンネルと日本語吹き替えのチャンネルがあるのが分からなかったので外国語のまま聞いていて何を言っているのかさっぱり分からず、仲間達が笑い出したので「すげー。みんな英語が分かるんだー」と感心したことがあった。これは直ぐにおかしい、そんな訳がないと気が付いた。

液晶のテレビが普及してきて各席に一台ずつ付いたときは「へー」と驚いた。私の場合は最初が平成10年のシンガポール航空だった。この航空会社は機材も新しく、料理も、スチュワーデスの応対も良いと評判のエアーだった。

映画だけでなく色々なゲームもできる。当時ゴルフに夢中だったのでゴルフゲームだけで数時間はつぶせた。

映画も一挙に数本が上映され、好きな映画を選ぶことが出来るようになったが、回りの人が何を見ているのか覗いたらほとんどが「寅さん」だった。

自分が好きな映画を選べるのは良いのだが一本見終わると、次ぎに他の映画を観ようにも途中だったり、終わってしまっていて何時から改めて始まるのかが分からず、結局他のは諦めて寝てしまったり、本を読み始めたりが多かった。

ところが進歩するものです。

今年の夏のニューヨーク便は各映画が自由に巻き戻し、早送り一時停止ができる。ある映画を観ていて途中でストップして他の映画を観ても良し、又元の画面に戻ることも可能。上映本数も10本くらいあるので選り取り見取り。

帰りのワシントン便は少し古くて巻き戻し等はできないが、その映画が始まってからの時間が表示されるので機内誌でその映画の上映時間を確かめれば、改めて始まる頃にチャンネルを選んで始めから観ることができた。

食事をして1本観て、一眠り、目が覚めたらもう1本と休憩後もう1本で12時間の長旅も楽勝。数冊持ち込んだ小説は全く読まなかった。

観た映画は、「ブルー・クラッシュ」「メイド・イン・マンハッタン」「ウエストサイド・ストーリー」、それに吉永小百合の「大空に乾杯」等、往復で6本は観た。

新作、旧作、再生作取り混ぜ。

残念なのは画面が小さいこと。「ブルー・クラッシュ」なんかハワイの10台の女の子が大波に挑む「ビッグ・ウェンズデー」以来の本格的サーフィン映画。なのに波が小さくてチューブの迫力が全くない。又、音声も進歩がない。あのイヤーフォンも何とかならならないだろうか。

まあ、欲を言えばきりがないけど。


9 ホテルのベッド Date:11/25/2003-Tue-5:18:23-PM

未だにホテルのベッドの使い方が良く分からない。ベッドカバーを取り除くのは良いが結構分厚くてこれを畳むのに一苦労する。畳み終わってさてこれを何処に置こうかと思案する。

スーツケースを置く台がある部屋ならここに置くがそうでないと小さな椅子の上か床に置いてしまって良いのか迷う。

次ぎにきちんとベッドメーキングされている上掛けの毛布をマットと下の台の間から引き剥がして良いのかこれも迷う。
いじらずに寝ようとすると後で寝苦しくてかなわない。
剥がすのも結構大変で時間もかかるし力もいる。
完全に引き剥がすと翌朝グチャグチャになっておりベッドメーキングのメイドさんに申し訳ない気もする。

一人部屋が多いが、外国ではシングルベッドのルームはないようでツインルームのシングルユースかダブルベッドを一人で使うことになる。ツインルームのシングルユースはなにかもったいない気がする。と言って両方のベッドを一晩に使うこともできないが。

ダブルベッドだとやたらと馬鹿でかいベッドの場合もある。これだと真ん中まで入るのが容易でない。私はベッドに入ってもしばらくはテレビを見たり酒を飲んだりするので、酒のお代わりを作ったりトイレに行ったりしょっちゅう出たりは入ったりしている。その都度真ん中までは入っていられない。結局寝るのはベッドの端っこになってしまう。

時々落ちるんですよ。夜中にベッドから。
なんでこんな馬鹿でかいベッドから落ちなきゃならないのかと情けない。


17 クレジットカード Date:6/19/2004-Sat-5:21:52-PM 

10年前のハワイ。
二度目の新婚旅行の仲間が、せっかくだからコンバーチブル(オープンカー)をレンタルしてドライブしたいと言いだした。
レンタカー会社に行き、マスタングのコンバーチブルを借りることになった。
係員がクレジットカードを見せろと言う。その仲間はカードを持っていない。ドルは持っていたので「金もってんぞー」と言っても全く相手にしてくれなかった。ガイドブックでは今でもカードがないとデポジット(保証金)が求められると書いてあるが、カードがないと相手にしてくれない。
その仲間は商店の若旦那だったが、自分の店でもカードの利用はしていなかった。
カード利用だとカード会社に手数料を払わなくてはならず、少ない売上から手数料を払うのは馬鹿馬鹿しいとの考えからだった。
でも帰国して直ぐにカードを作り、自分の店でもカードが使えるようにした。

その翌年のハワイ。
違う仲間が通りの色の白いお嬢さんから声をかけられて「金がない」と断ると「カードを持っているでしょう?ATMで下ろしなさい」と英語で言われ、渋々だかなんだかATMで必要なだけの金を下ろした。
しかし、焦っていたのでカードをATMから抜き取るのを忘れ、お嬢さんに抜き取られてしまった。そのままカードのことは忘れていて帰国後請求書が送られてきてたまげた。その晩の内に約50万円下ろされていた。
背の高いお嬢さんだったので仲間が暗証番号を打っているときに彼の肩越しに暗証番号が見えて記憶されたと思われる。
その仲間は日頃からチョット身長が低いのが悩みの種だったので、あと10p身長が高かったら被害には遭わなかったと今でもぼやいている。

カードは便利だが恐いと良い勉強をした。

別の仲間が、やはり海外ではカードが便利だと聞かされて作ったのは良かったが、JCBカードで、エジプトのカイロのホテルでチェックアウトの際にJCBは使えないと断られて途方に暮れていた。
JCBが使えるのは日本国内か、外国では日本人客の多い店かホテル位じゃないの。

実は私も、20年前くらいに必要があってカードを作ろうとした。知人がJCBが一番審査が甘いと言うのでJCBにした。ただのJCBカードが欲しかったのに出来たのが「ちばぎんJCB」カードで、都内で使うたびに恥ずかしい思いをしている。
もう一枚見栄でダイナーズも持っているが、どっちもアメリカのスーパーでは使えない。
あっちのレジはカードの種類も確かめずに読み取り機に通し、使えないと「アナザーカード?」と言うだけ。
と言うわけで役立たずの「ちばぎんJCB」はVISAかマスターに替えようと思っている。どっちが良いんだろう?
ついでにダイナーズはJAL提携に替えよう。

ところで、クレジットカードに自分の顔写真が付いてるのを使っている人がいるけど、よっぽど容貌に自信があるんだローナー?
それとも写真に自信があるのかな?
アッ、ゴメン!


26 機内映画 2Date:6/13/2005-Mon-6:25:01-PM

今回の旅行で観た機内映画は行きが「Shall We ダンス ?」(ハリウッド版)と「男はつらいよ 柴又慕情」。帰りは「ミリオンダラー・ベイビー」と「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」。

機内で観られる映画は新作も多く、時には日本公開前のものがあったりする。
「Shall We ダンス ?」の方は映画館に行ってまで観ようとは思わなかったが、時間つぶしにはなる。
「ミリオンダラー・ベイビー」の方は映画館にまで行って観る気になっていたので居ながら無料で観られるなんてラッキーだ。寅さんは、いつでも必ず観る。

「Shall We ダンス ?」は日本版もきちんと観てはいないがテレビでやっていたのをチラチラは観たことはある。ほとんど同じ筋でアメリカ版を作った理由に人種差別思想があるとか言う解説も呼んだ。ストーリーはアメリカ人にでもおもしろいのだが、登場人物が黄色人種なので白人のアメリカ人としては感情移入が出来づらいのだとか。そういうものか?竹中直人の異常さが受け入れられなかったのではないかと私は考えるけど、どうでしょう?

「ミリオンダラー・ベイビー」。今年のアカデミー賞4部門獲得作品、クリント・イーストウッド監督主演、ヒラリー・スワンクが主演女優。新聞雑誌でかなりの映画評が出ていたが、どれもストーリーの最後までを明かしていないのでここでも映画全体のことは話せないのが残念。
観た人とはいろいろ話したいのだけど。
元々、私はボクシングとかレスリングとか肉体むき出しの格闘技は好きではない。この映画も見始めはイヤになったら途中で止めようかと思いながら観ていた。最後は「うーん。こういう結末だったのかー。アメリカで、今時こんな話にしたのか」というのも感想の一つ。
ただのボクシングの映画ではない。
沢木耕太郎氏が「私にはこう思えてならない。確かに、これはほとんど完璧に作られている。だが、傑作ではない、と。」と述べていた。

寅さんは、どちらも吉永小百合が相手のもの。ANAは吉永小百合ひいきなのかな。両方吉永小百合である必要はないやね。

連れは鶴瓶の「老婆の休日」を聞いて腹を抱えて身もだえていた。そのうち涙を流して泣いていたけど何なんだろう。


30 イヤーフォン・ガイド Date:8/12/2005-Fri-4:47:13-PM  


久しぶりに添乗員付きのツアーに参加した。

往きの機中で受信機レシーバーを各自渡された。何に使うのか分からなかったが観光スポットに付くと添乗員からレシーバーを首から下げ、スイッチを入れ、イヤーフォンを付けるように言われた。
全員が装着し終わると現地のガイドさんの声が聞こえてきた。
ガイドさんが発信機を持ち、マイクに小声で話す。我々は受信機を持ちガイドさんの声を聞く。
成る程、これならガイドさんが大きな声を張り上げなくとも良いし、ガイドさんの回りに集まる必要もない。

美術館の中で名画の前での解説も周囲の人の迷惑にならずに出来る。回りがガヤガヤしていても良く聞こえる。
便利なもんだ。誰が考えたのだろう。

ただ首からレシーバーをぶら下げ、イヤーフォンを耳に突っ込みぞろぞろ歩く姿はいただけないが、それにしても昔のように添乗員がこれ見よがしに掲げる旗に従ってぞろぞろ歩くのよりかはマシだろう。

ただこの方式は客が勝手に散らばってしまう虞がある。電波が届く範囲にいれば問題はないが、弱い電波なので建物の陰なんかでは直ぐに途切れてしまう。こうなると迷子になる。回りに仲間はいない。常に自分の位置を確認するか添乗員の旗を注意しながら歩くのと違って緊張感に欠けるから自分も何処にいるのか、何処に向かっていたのか分からない。そうでなくともいざ本当に集合して貰いたい時に時間が掛かる不便もある。

その内GPS付きを持たされるようになるかもしれない。


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