14 ベルギー Date:11/10/2001-Sat-4:56:56-PM
ベルギーの名産品はチョコレート。ゴディバとか。
私はハーシーの方がおいしいと思うけどね。懐かしいから。
もう一つの名産品はビール。様々のタイプがあるが、トラピスト・ビールと言って僧院で造っていると称するビールがある。おいしい。重いが。
キリスト教では酒は飲んで良いのだろうか?赤ワインはキリスト様の血だとか。だから僧院でもビールを造っているのだろうか。
何で、日本の耶蘇の坊さんはバター飴とかホワイトチョコレートなんてつまんない物ばかり造っていてトラピスト・ビールを造らないのだろうか。僧院で売って飲ませれば観光客も喜ぶと思うけど。今、世の中は地ビールブームだというのに。
あのホワイトチョコレートをおいしいと思っている人ってどのくらいいるのだろうか。人への土産には買うけど自分で食べたいと思って買っている人っているのかね。
16 ロンドン パリ ローマ Date:11/25/2001-Sun-10:32:53-PM
私は、軽薄なのでブランド物が好きだ。
ロンドンは、ブランド好きの男にはいい街だ。目がキョロキョロしてしまう。
パリは、ブランド好きの女にいい街だ。男は所在がない。買い物に付き合うのも飽きる。
ローマは、男女を問わずブランド好きにはいい街だ。仲良く買い物が出来る。
17 ギリシャ Date:11/30/2001-Fri-9:21:26-PM
世界で最も美しい建造物と言われているアテネのパルテノン神殿。
アテネの丘の上に青い空をバックに真っ白な大理石がそびえている。感動する。
エンタシスの柱はシルクロードを伝わって日本の寺院にも影響をもたらした。
パルテノン神殿風の建物の作り方が世界中の町で現代でもあふれ、いわば典型的な荘厳さを強調する建築様式になっている。
人間の美意識は変わらない証拠。
周りには大理石がゴロゴロ転がっていて少しくらい拾ってきてもいいかと悪い気持ちを起こしそうになる。
少しくらい大英博物館にあってもいいかと思ってしまう。
あれくらいの偉大な文明を作った国は、一度滅びると二度と立ち直れないのかなと思う。
ギリシャのナショナル・フラッグはオリンピック・エアーライン。マークは五輪。
垂直尾翼に五輪が並んでいる。
食べ物はおいしくない。
22 ローマ Date:2/17/2002-Sun-5:03:41-PM
ローマに行ったのは随分昔。
帰って直ぐに映画「ローマの休日」を見に行った。当時はビデオなんかなかったので名画座を捜して。以来、私の一番好きな映画となった。未だに。この歳でも。ご当地映画の代表。
王女のオードリー・ヘプバーンが可憐で美しいのが一番。グレゴリー・ペックもよし。
それだけでなく、この映画のよいのは脇役が楽しいこと。カメラマン、侍従達、タクシーの運転手、アパートの管理人、街の花売り、美容師、そして秘密警察官も。
脇役として忘れてはならないのが車のトポリーノとスクーターのベスパ。ベスパは未だに売れている。
残念なのはテーマ曲がないこと。「旅情」の「SUMMARTIME IN VENICE」みたいな。
最近知ったのだが、公開当初から、主人公二人はHをしたか、しなかったかが論争になっていたらしい。私は全く疑っていなかった。
しかも、最近はHした派が多数派になりつつあるらしい。いやな世の中になってきたと思う。
誰かイタリアに行く機会があったら誘ってくれないかなあ。
● 伊藤三平 ● Subject:リュウさんへ3 Date:2/25/2002-Mon-11:37:14-AMローマは学生時代でしたが、イタリアでは私、うけたんです。名前がサン・ピエ トロだから。 去年、娘の学校の仮装大会で、クラスの出し物が「ローマの休日」となり、うち の娘がオードリーの役になって喜んでいました。もちろん似ていません。 私はオードリー・ヘップバーンの映画「戦争と平和」が良かったです。それで小 説も読みました。学生時代の話です。
33 リスボン Date:4/18/2002-Thu-10:15:23-PM
ポルトガルの誇りは大航海時代だけ。
ヨーロッパの田舎。サウダーデ。
のんびりしていて気に入った。しかしもう二度と行く機会はないだろう。
リスボンの街は18世紀半ばの大地震以後に建築された建物がそのまま街として残っており、テージョ河に向かい傾斜した坂と丘の街。
時計が止まっている。経済的に豊でないので街も変わらない。
走っている車も古い。ヨーロッパの中古車が流れ着いた走る展示場。
同行した従兄弟に「お前が磨き上げて床の間に飾るように可愛がっているミニが、ここではキズだらけでけなげに走っているぞ」とからかったら、「何言ってるんですか。リュウさんのワーゲンなんか腐って捨てられているじゃないですか」と返され、「バカ言うな。ワーゲンは腐ったって走るわ。捨てられているんじゃなくて、停まっているだけだわ。ミニは腐ったら走らんだろう」と又返す。
車好きには楽しい街。
その他、ゴルフ、フィアット達、ルノーのキャトル(広末涼子の「ビーチボーイズ」に飾りで出ていた)、サンク、シトロエン各種、さすがに2CVは無かった。
レトロな市電、妙な形のケーブルカー、フェリーボート。
テージョ河沿いに「発見のモニュメント」という船をかたどった大きな記念碑が立っている。ポルトガルが新大陸等を発見した年号が刻まれている。
日本は1541年。「発見されちゃったのかー!」と思う。
夜、ファドを聴いた。
どこの国でも、カンツォーネもシャンソンもジャズもフラもみんな観光客向けとなっている。地元の人は聴いていない。日本に来た外国人は何を聴いているのだろう?安来節か?
東京にも外国人観光客向けのレストランシアターがあるはずだ。吉原の元女郎屋か?
ファド。暗い!!
ポルトガル語は全く分からないが、聴いていて、どうせ「うちの亭主はヨッパライで働かない」とか、「亭主が若い女を作って出ていった」とか、「せがれはヤクザで殺された」とかで「悲しい!悲しい!」と歌っているに違いないと思った。
料理はおいしい。
なんで檀一雄はポルトガルに住んでいたんだろう?
44 ロンドン Date:8/4/2002-Sun-10:00:11-PM
ロンドン。街は変わったようには見えない。
古い建物。赤い2階建てバス。黒い箱形タクシーだけが色変わりや宣伝付きが増えた。
バッキンガム宮殿の衛兵交代式。何百年前からやっているのか知らないが、毎日(冬季は隔日)こんなことを繰り返しているとは、やっぱりイギリスの人は息が長いと感心する。
中学2年生の夏休み、クリフリチャード主演の「サマーホリデー」と言う映画がかかり、見に行った。イギリスの若者が2階建てバスを改造してキャンピングカーにして、フランス等の大陸を経てギリシャまで夏の休暇に出かけるという筋だった。
このバスがやけに記憶に残る。タレント物のお気楽映画。楽しかった。
その後、クリフリチャードが日本に来たときにコンサートを見に行ったケ。
ヨーロッパも異常気象のためか夏は30度を超す。やっぱりスイスあたりに行かないと涼しくないか。
45 パリ Date:8/8/2002-Thu-6:16:30-PM
パリ
花の都。
やっぱりすごい。美しい。エレガント。荘重。賛辞は尽きない。
ここよりもっと美しい街はあっても、これだけの歴史、規模を有して美しい街は他にはない。と思う。
何か変だナー。どうも引っかかるナー。と思ったり感じたりしていて、それがなんだか分からずイライラすることがある。
パリについても前から何か変だと違和感があったが、帰りの飛行機に乗るためにシャルル・ド・ゴール空港の新しいターミナルのUでやっと分かった。
それは、パリの人々はガラスが好きだということ。エッ?何のこと?と思うでしょうけど。ガイドブック等には全く触れられていない私の新発見。
パリの街には佳麗、荘重な石造りの建造物が溢れている。全ての建物、凱旋門、コンコルド広場のオベリスク、石畳の道路、セーヌ川の川岸、橋。
最初に何か変だと感じたのはシャルル・ド・ゴール空港の前からあるターミナル。ガラスの円筒形で中に透明なチューブが上下左右に走っている。初めてパリに降りたときはビックリした。何でこんなものを作っちゃったんだろう。斬新で大胆だけど。空港の案内チャイムも電子音で鳴り響いていた。
次におかしいと思ったのはルーブル美術館の中庭のガラスのピラミッド。どう考えてもルーブル宮殿には合わない。最初は反対の声も多かった。
まだ気が付かなかった。
気が付いてみるといくらでもある。新しい物ではポンピドゥー・センター。
よく見ると古い物にも多用されている。パッサージュ。ガラスの屋根を持つアーケード街。ヨーロッパの街には多いがパリが元祖とのこと。
ルーブル美術館の石造りの建物の内部でも見上げると屋根は何とガラス。オルセー美術館は元は駅舎だからガラスだらけ。そんなことを言い出せばヴェルサイユ宮殿は鏡の間だし、ノートルダム寺院はステンドグラスだらけ。
シャンゼリゼのカフェ。夏は歩道にイスとテーブルを並べているだけだが、冬はその部分の回りをガラスで囲み屋根もガラスを乗せてまるで温室状態になっている。
シャルル・ド・ゴール空港のターミナルUも完全にガラス製。
本当にパリの人々はガラスが好きなんだー。太陽が少ないんだろうナー。
追記
ガラスの回りの枠とか桟とかの鉄の使い方もすごい。ベランダとか窓枠とか。エッフェル塔を見れば鉄の使い方のうまさが分かる。
アントウェルペン??? そんな町知らないよ、と言う人でもアントワープというと分かるでしょう。 英語の名前がアントワープ。 ベルギーの第2の都市。 ダイヤモンド。遠い昔、婚約指輪に買ったことがある。それ以来縁はない。 ベルギーはダイヤモンドで有名。ベルギーダイヤモンド。 なんでダイヤモンドがベルギーなのか分からなかった。 ダイヤモンドは南アフリカで採れるはずだ。 アントワープに行って直ぐに分かった。 街中に、黒ずくめの服装で、黒い山高帽をかぶり、あごひげを生やした人がうよう よしている。 そうか、アントワープにはユダヤの人が多いんだ。 だからダイヤモンドか。 納得した。 流浪の民は金銀、貴金属そして頭脳に頼る。● 伊藤三平 ● Subject:ユダヤの食事 Date:8/27/2002-Tue-6:35:09-AM
リュウさんのを読んで思い出したのですが、昔、ニューヨークでのことです。 レストランが見つからず、やっと見つけたレストランに入った。総勢4人。 私はハンバーグみたいなものを頼んだ。まずいんですよ。これが。 他の人も、なんか変だねと。 周りをよく見ると、黒い服に山高帽の人が多い。レストランを出てから「あれは ユダヤ人専用のレストランだったんだ」と。 同じ旅で、テキサスの展望台の上のレストラン。いかにもお上りさんが入るよう なレストランであり、期待しないで頼んだ、Tボーンステーキ。これは旨かった、 絶品でした。ロスのローリーズとか言う有名な店のよりも旨かった。 私は、基本的には地元の人が美味しいと言うところに行き、ほとんどが正解でした ので、ユダヤ人の食事にも美味しいのがあると思います。だから「ユダヤの食事 は……」とは言いませんが、今、ホームページで調べると、ユダヤの食事の戒律は 「コーシェル」と言い、肉は種類の限定の他に、すっかり血を抜くことを規定して いるようです。 自然保護運動と捉えられている反捕鯨運動の底流に、ユダヤのタブー「ひれと鱗の ない魚類は食べてはいけない」があると聞いたことがあります。鯨油を採るためだ けの捕鯨で、日本を開国に導いたアメリカ人の皆様、自然保護だけでやってほし い。 私の忘れられない美味の一つが八戸の鯨の尾身(おのみ)です。あの味は私の子供 にも伝えたい。もっとも昔の給食の定番、鯨肉のステーキはまずかった。
51 ロンドン ノッティング・ヒル Date:9/22/2002-Sun-1:11:28-PM
私、軽薄ですので映画も軽いものしか見ません。お気に入りの女優さんはジュリア・ロバーツです。
彼女の出る映画は結構見ていますが、どれもこれも愚作です。最初は「プリティー・ウーマン」だったか。昔ロイ・オービソンが歌っていたのでチョット気になり見に行ったのです。どう見てもストリート・ガールに見えないところがおもしろかったところです。
実は、昨日はレンタルビデオ屋さんから、彼女主演の「エリン・ブロコビッチ」を借りてきて見たのですが、相変わらずつまらない映画でした。でもいいのです。彼女を見ていればいいのですから。
さて、ロンドンの少しはずれにノッティング・ヒルという街があります。ジュリア・ロバーツの「ノッティング・ヒルの恋人」の舞台となった街です。
この映画もつまらない映画で「ローマの休日」の現代版だというキャッチフレーズでしたが、なにがローマの休日だと怒りたくなる代物でした。
この街は骨董品を扱う店が多く、週末には蚤の市、フリーマーケットが開かれます。丁度土曜日でしたし、「ノッティング・ヒルの恋人」の舞台ですのでチョット覗きに行ってきました。
街は明るく、気分の良い街でした。東京で言うと世田谷の三軒茶屋のあたりの感じでしょうか。住んでみたくなるような所です。
しかし、観光ガイドブックに出ているような蚤の市、泥棒市と称するマーケットはやはりろくな物は無く、偽の骨董品や泥棒でさえ持っていかないような物ばかりで観光客向けのガラクタばかり。何でヨーロッパまで行って中国製品を買わなきゃならんのだと思います。
日本人度が低いのが取り柄でしょうか。
帰りはロンドン名物の2階建てバス、ダブルデッカーの2階最前列に乗り街を見下ろしながらのシティーツアーを楽しみました。
56 ナポリ Date:10/31/2002-Thu-6:50:45-PM
先日、韓国に遊びに行って来ました。
本場の石焼きビビンバを食べました。
「石焼きビビンバ」というと「窯焼きピザ」を連想しますね。ピザならイタリアとつなげて今日の話しは韓国ではなくナポリ。
「ナポリを見て死ね」というと「日光見ずして結構と言うな」を連想し、更には「結構毛だらけ猫灰だらけ」となり「見上げたもんだよ屋根屋のふんどし」とつながって寅さんになってしまう。
「お前の頭はどうなってるんだ」とお疑いでしょう。空っぽだったのが最近ボケが始まってますからパブロフの犬ですね。
ナポリは風光明媚な所と言われています。かなり南になるので地中海の海がきれいで、丘の上からサンタ・ルチア港を見下ろす景色が素晴らしいとか。でも、私はあまり感激はしませんでした。疲れていたのかも。ローマからバスの往復の日帰りツアーだったからか。近くのポンペイの遺跡で気分が暗くなったからか。
ポンペイは死の街だから重いのですよ。人の亡くなった跡もあるし。
さて、サンタ・ルチアというとナポリ民謡の「サンタ・ルチア」が当たり前につながって、更には「帰れソレントへ」とか「フニクリフニクラ」とか「オー・ソレ・ミオ」とかがつながってきます。
更には「そういえば昔サンレモ音楽祭なんてーのがあったナー」「ジリオラ・チンクエッティは可愛かったナー」「ボビー・ソロもいたナー」となり、「最近イタリア語の歌を聞いていないナー」となり、「聞いてみたいナー」となる。
ナポリでレストランで昼食を取っているとナポリ民謡の音楽隊が来て、いい歳こいたオヤジばかりだったがやたらと声がよく歌がうまくて、たいしたことのない料理が途端においしくなった。勿論相応のチップを払うことになったがとても楽しかった。観光客向けだけどああいうのは楽しくて想い出になる。
ナポリ民謡は無理としてもカンツォーネのナマ歌付き、窯焼きピザ付きのレストランテなんて東京のどこかにありませんかね?
連れてってくださいヨー。欲張り過ぎか。
57 ロードス島 Date:11/4/2002-Mon-4:52:39-PM
ナポリの次は地中海シリーズとしてエーゲ海に浮かぶギリシアのロードス島。
地中海をメディタレーニアン・シーとかエーゲ海をエージアン・シーなんていうとチョット違った感じがします。
エーゲ海というと池田満寿夫さんの「エーゲ海に捧ぐ」が連想され、ジュディー・オングのヒラヒラの着いた紅白歌合戦用のドレスが頭に浮かんできます。またしても貧困な連想ですみません。
さて、ロードス島はエーゲ海の奥深く殆どトルコの沿岸にへばりついているような島です。青い海、青い空、暖かな光、白い壁の民家、丘の上にギリシア時代の神殿跡といった典型的なエーゲ海風景が楽しめます。
ところが旧市街は打って代わって暗い石造りの城郭都市。何でこんなもんがこんな所にと思いましたが、中世の十字軍の最前衛の騎士団の城だったとか。ここから出撃してトルコに渡り、エルサレムを目指したのでしょう。
あの中世のヨーロッパの城とか剣、鎧、甲とかの武具って冷酷無惨な印象を持ちませんか?血の臭いぷんぷんのような気がします。十字軍なんてアジアに渡ってイスラム教徒に乱暴狼藉の限りを尽くしたんだろーナー。きっと手当たり次第に殺し尽く犯し尽くしたのではないのかネー。
去年のニューヨーク・テロの後、ぺろっと「現代の十字軍」と口を滑らせた大統領が居たけど、イスラム教徒に反発喰うのは当然でしょう。彼もドン・キホーテの一人なんだろーな。
ところでロードス島には港の入口に世界7不思議の一つの巨人像があったと言われています。それにしても世界7不思議は何と何か、よく分かりません。御存じの方は教えて下さい。
● 66 ロンドン リージェント・ストリート Date:12/23/2002-Mon-4:29:44-PM
明日はクリスマスイブ。
私が見たクリスマス・イルミネーションの中では、昔見たロンドン、リージェント・ストリートのイルミネーションが一番だ。通りの両側から横断幕のように掛け渡す形式のもの。
リージェントStはカーブしていてその上少し坂道になっているので歩きながら見える景色も移って行く。この通りには世界中の有名ブランドのブティックが並んでいるからウィンドーショッピングをしたり、観光客向けの土産物屋が多いのでこれを冷やかしながらブラブラ歩いて行ける。勿論車道はロンドン名物の赤い2階建てバスのダブルデッカーや黒い箱形タクシーが走っている。おとぎの国に迷い込んだような楽しさに溢れている。
東京、丸の内の「東京ミレナリオ」も娘さん誘って最初の年に見に行った。
東京駅の丸の内口から暗い通りをぞろぞろ人が歩いて集まって来る。丸の内仲通りに豪華なイルミネーションが飾ってある。
交通規制があり車が入れないのはともかく、人の流れも規制される。
通りの両側のビルは灯りを落としてしまっているので足下は暗く、車道いっぱいにぎゅうぎゅう詰めの状態で人が上を見ながら一方方向に流れて行くだけ。立ち止まらないで下さいと警備員ががなり立てている。アウシュヴィッツのガス室に向かう人の流れのような気がして途中で脱落して早々に帰った。
「東京のミレナリオ」は綺麗だし豪華だけど全く楽しくない。神戸「神戸ルミナリエ」はどうだろう?
● 74 パリ 2 メトロ Date:2/24/2003-Mon-6:51:58-PM
昔、ニューヨークは色々な人種が集まって「るつぼ」になっているのでメルティング・ポットと呼んだ。最近では、溶けずに色々な個性がそのまま一緒にいるのでミックス・サラダと呼ぶ。
この点はパリはニューヨーク以上。街をメトロを使って移動しているとまともなパリジャン、パリジェンヌなんかどこにいるのかと思われる。
アフリカ、アラブ、アジアばかりで肌の白い人は少ないし、きちんとした服装の人も少ない。
勿論観光客の数はニューヨーク以上で、世界一だと言われている。
メトロは路線の数も多いし、本数も多いので非常に便利である。又、地上からそれ程深く降りなくて良いので時間もかからない。東京の地下鉄は地中深く潜るのでこの時間が馬鹿にならない。
以前は駅名や行き先の表記がフランス語だけで分かりづらく、どれが表示板でどれが広告だか分からず迷ってばかりいた。乗り換えなんかは不可能だった。今は表示自体がはっきり分かるので迷うことはない。迷っても直ぐに表に出られるのでそれ程困りはしないが。
地下鉄の改札口は自動となっている。日本や他の国では切符を入れた後に開くバーや扉の遮蔽物はせいぜい腰の当たりまでの高さしかないがパリはその外側と言うか内側と言うかにもう一つ人の高さ位ある壁がある。切符を入れるとこの扉まで開く。これがバタンバタンうるさい。何でこんなのがあるのかと思った。以前は他と同じ腰の高さまでの物だけだったが、それを飛び越えて無賃で入場する奴が多かったので、飛び越えられない高さの物を加えたのだそうだ。ウーン、そこまでやるか。こりゃー治安が悪イヤーと感心した。
メトロの通路、構内でストリート・ミュージシャンが色々な楽器を演奏している。エコーが効いているためかうまく聞こえる。楽しい。中には地下鉄の車両の中に入ってきて演奏している奴もいる。これは反則だヨ。目の前でバイオリンをギコギコやられたくはない。乗ってる人はチップを要求されるのを畏れてたいがいはそっぽを向いている。大体次の駅で隣の車両に移っていくのでそれ程我慢していなくて良い。
基本的人権上、表現の自由の制約原理である「囚われの聞き手」を地でいっている。
乗り降りの際、車両の扉は自分で開ける。閉じる方は危ないから自動となっている。降りる駅に入りスピードが落ちてきても止まらない内にガチャーンと扉を開け、走っている車両から降りるのが粋なのです。早すぎると開かないのでカッコウ悪い。
●77 ロンドン 「マイ・フェア・レディー」 Date:3/9/2003-Sun-3:59:04-PM
海外旅行から帰ると行った先の街が映っている映画が観たくなる。ローマであれば「ローマの休日」。これは定番。ニューヨークだと「ウエストサイド・ストーリー」?名前はニューヨークらしいけど街が映っていない。
パリはオードリー・ヘップバーン主演作品が結構ある。「パリの恋人」「パリで一緒に」どれもつまらない。
ロンドンから帰って考えた。ロンドン。さーて、あったっけ?
ジュリー・アンドリュースの「メリー・ポピンズ」はロンドンだが、これは煙突とか屋根の上ばかりで街はあまり出てこない。そうするとやはりオードリー・ヘップバーン主演の「マイ・フェア・レディー」となるか。その程度しか知らない。挿入歌に「君住む街角で」もあった。
下町のシーンがあってダシの効きすぎた酔っぱらいオヤジがだみ声で歌ってたっけ。と言うわけで又レンタルビデオ屋に行った。
「マイ・フェア・レディー」
女性には変身願望があるのだとか。若い子ばかりでなく老いても。なにか、首を絞められそうな気がしてきたなー。「プリティー・プリンセス」なんてC級映画も変身映画。これには今のジュリー・アンドリュースが出ていていい感じです。
「シンデレラ」もそうでしょ?普通の娘が魔法によって舞踏会に出かけ王子様と恋をする話。最近はシンデレラというと亭主が怖くて12時までに帰らなければならず、夜遊びがなかなか出来ないおばさんのことも指すらしいけど。うーん、殺されそうになってきた。
何を話しているのか分からなくなるのはいつものこと。
とにかくマイ・フェア・レディーは一般庶民の女性が王女様に変身するというお話。観ていて「はて?どこかで観たことのあるストーリー展開だなあ」とぼんやり考え出した。
「あれ?これ「ローマの休日」に似てない?」「いや、違うでしょ」「あっ!この2本は全く逆に作られてるんだー」
ようやく気付きました。パロってるのか。
何もかも逆転してます。主演オードリーだけが同じ。あとは白と黒。ネガとポジ。テーマは、ローマの休日(面倒だから、以下「ローマ」と呼びます)は王女が一日庶民の娘になる話し。マイ・フェア・レディー(以下「マイ」と呼びます)は庶民が王女に化ける話。
どっちも舞踏会が重要なシーンだが、ローマは話の導入部で、マイはメインシーン。どっちもオードリーは綺麗だ。映画自体、ローマは実写が多くローマの街の観光案内になっているが、マイはスタジオ撮影で実写は全くなく、アスコットらしい競馬場もセット。
音楽は、ローマはほとんどなし、マイはミュージカルで音楽満載。
結末の恋の成就も正反対。気付いてました?
●81 ブリュージュ Date:4/1/2003-Tue-5:27:23-PM
4月に入り、部屋のカレンダーをめくったらベルギーのブリュージュがでてきた。
国内外を含めて私が旅行した中で一番美しかった街。
中世の街並み、運河がそのままのように残っている。
中心の広場に高い鐘楼がそびえ、美しい音色のカリヨン(組鐘)が鳴り響く。美しすぎて呆気にとられ、ため息を付いていたのでおもしろい話はない。
ビールがおいしかった。
● 阿部静夫 ● Subject:リュウさんありがとう Date:4/3/2003-Thu-8:17:38-PM
久々の登場です。以前も書きましたが、私は殆んど旅行に行っておりません。よって、例の23年も前の新婚旅行の珍道中の話題です。
リュウさん絶賛のブリュージュの、小さなホテルに一泊しました。運河を巡るボートで、新婚の日本人のカップルと乗り合わせましたが、2日間で出会った同胞は彼らだけでした。
メインの街並みも、運河も素晴らしかったけれど、街外れまで歩いた時花で飾られた民家のお洒落な風情は忘れられません。丘の上に風車があり、下の広場にはサーカスのテントがありました。丘の上に登ると、その先に現代の町並みが見渡せました。
自然の城壁に囲まれた街が、中世にタイムスリップしたような時の流れをそのまま残してくれていました。
駆け足旅行のなかでブリュージュの一泊は、のんびりと豊かな気持ちで過ごせた至福の時間でした。世界中を旅したリュウさんに、一番美しいとお墨付きをもらった街。もう、他を訪ねる必要は無いですね。ありがとうございました。SARSも怖いしね。