新しい技術・動き

身のまわり、あるいは仕事での技術革新、新しい動きなどを掲載していきます。年を取ると新しいことに億劫になりがちです。その意味でもこのページを充実させていきましょう。
投稿は事務局にお願いします。

●インターネット利用方法(伊藤三平)(99/8/20掲載)

同期会HPの「落書き帳」に「(社会基盤を劇的に変えるインターネットが出現した時代に)”お父さんは何をしてたの?”と聞かれたら、どうしようか」と書きました。

「弊社の能力」で、「今時点」で、「何ができるか」ということになりますが、次のような考え方で「ペット霊園情報」というページを開設しました。

  1. 当社の製品(ソフトウェア)にペット霊園管理システムがある。全国のペット霊園にDMを出して販売促進をはかっているが、なかなか売れない。DMはコストもかかり、手間もかかる。

  2. ただDMを出すにあたって、整備・作成したペット霊園の住所、電話番号等のデータベースがある。これは、これで当社の資産である。

  3. このデータベースをホームページ上にアップして、「ペット霊園情報」というページを作る。そしてペット霊園を探すペット愛好家の便宜をはかる。

  4. ペット霊園情報以外にペットが死んだ時に戸惑うことをすべて掲載する。ペットロスのページにもリンクする。

  5. そうして、ペットが死んだ時に、処置に戸惑うペット愛好家が、まず訪れるページにする。

  6. そうなるとペット霊園業者も、このページを無視できなくなる。

  7. またペット霊園業者で、インターネット上での広告を考える業者は、このペット霊園情報のページを知るはずである。

  8. 「どこが運営しているんだ」となり、当社の名前が知られる。そして当社の製品の知名度が上がる。

  9. ペット霊園の管理にパソコン利用を考えているペット霊園業者に、当社製品の販売機会が増える。

  10. 将来的には掲載されたペット霊園から、ホームページを作成してくれとの要望にも答えようとしています。(作成料と掲載料をとる→将来的な話で当面は商売気はだしません)

ペット愛好家には無料で便宜をはかり(もっとも愛好家にとっては訪れたくないページでしょうが)、ペット霊園業者にも住所、電話番号を掲載することで便宜をはかっています。

その結果として、ペット霊園業者の間で、当社の知名度を上げて、当社製品の販売に役立たせるという間接的、しかも即効性のない方法ですが、タダが当たり前のインターネットを活用する一つの方法かなと思って、トライしました。

ともかく行動しましたから。

●ディズニーランドを遊び場に(伊藤三平)(99/1/14掲載)

 東京ディズニーランドは開設して15年たった。最近面白いことを聞いた。
習志野市に住んでいる女性であるが、3歳のお子さんがいる。彼女はディズニーランドの年間パスポート(大人35,700円、4歳〜11歳27,500円)を購入して、子供を連れて思いたった時に遊びに出かけているとのことである。最近の女性は車を運転する。ディズニーランドの駐車場は広いし、近くの遊園地に行くのと同じノリで行くようである。聞いてみるとなるほどと思う行動である。私にとってはディズニーランドはハレの日の行事であるが、最近の若い人にとっては何でもないことなのかもしれない。近くの遊園地に行くことを考えれば東京ディズニーランドの方が本人にも子供にも楽しいし、冷静に考えるとリーズナブルの行動である。
それにしてもディズニーランドがこのような需要も生みだしているとは驚きである。年間パスポートを発行する時にこのような潜在需要まで顕在化できると読んだのであろうか。それともディズニーランド側でも予期しない消費者の行動であったのであろうか。
●インターネット・ビジネス(伊藤三平)(98/12/3掲載)

 今回、同期会のホームページを立ち上げたのを契機として、インターネットについて考えていることを整理した。
最先端の技術の話は別の同期に譲りたい。私はインターネットを活用した商売について記してみたい。

 私がインターネットを現実に見たのは、94年である。外資のベンチャーキャピタルに勤める友人の事務所で見たが、文字情報の出現する速さと画像情報が出ることに衝撃を受けた。
 1200ボーの通信速度のモデム時代からやっていたパソコン通信では、画面上で文字が1文字ごとにタイプライターのように出てきたものである。

 この友人は前の会社の同僚で、MBAを持っている人間だが、独立して、このインターネットを使ったビジネスをやりたいと希望を持っていた。
 その会社への出資も含めて相談を受けたが、この時にインターネット・ビジネスについて、カリフォルニアにおける「ゴールド・ラッシュ」と同じという印象を得た。

  1. 宝の山である。
  2. 金は見つけやすいが、金を取りにいくのはリスキーである。一緒に掘った仲間や酒場には、横取りを狙う者がたくさんいる。美味しいものを見つけたら必ず大企業が参入してくる。
  3. ゴールド・ラッシュで確実に儲けたのはカリフォルニアまで山師を運んだ大陸横断鉄道や、船会社である。インターネットの社会基盤は通信である。NTTは非常にメリットを受ける。
  4. ゴールドラッシュと同様に、金を掘りに行く人に付随する商売(飲食施設、ガイド本、宿泊施設、銀行、娼婦、穴掘り道具)が儲かるのではないか。

もう一つは、「これは英語の世界だ」ということである。英語に不自由しなければアメリカで発生しているインターネット・ビジネスを日本にいち早く導入できると思った。

彼は日本で始めてヤフー型の検索ページを提供する会社を創立して、「日経ビジネス」にも紹介されて、現在に至っている。もちろん大企業が、この市場を見逃すはずもなく、大手との競争が厳しくなっている。(彼はネット関係のコンサルティングでも顧客を持っている)

英語の苦手な伊藤は最先端に立っての進出をあきらめた。狙いはCである。

さてCに関して「娼婦」に該当するHなページは花盛りである。これは倫理の問題で私にはできない。同様の視点で儲かることがわかって手を出さなかったのは有名企業と同じドメイン名の取得である。toyotaとか、hondaのドメイン名を先に取得すると、後からはどうしようもない。お金を使って買い戻すことになる。

「穴掘り道具」のHTML言語を使ったホームページ作成業も考えたが、私でも同期会のホームページを作成できるように、簡単なのである。デザイン・ノウハウだけが売りになるだけである。(今のワープロソフトにもHTMLで保存できる機能は皆ついている。なお同期の清水啓子さんがデザイン・ノウハウを生かして商売されている)

「ガイド本」も百花繚乱である。

こうして手をこまねいていた伊藤が、インターネット・ビジネスで、今までにお金にしたのは、「刀剣・刀装具インターネットホームページ案内」という限られた趣味の分野でのガイドを書いて、ささやかな原稿料をもらったことだけである。

ヤフーなどの検索ページは広告収入が主である。個人のホームページの中からアクセスが多くて面白いものの広告掲載権を購入して、それを企業に斡旋することも思い付いたが、先人はいるようである。
自分自身はこのような広告ページにアクセスしたことがないので、広告効果に懐疑的であるが、そもそも広告などはそのようなものかもしれない。

インターネットの通販も盛んになっているが、ここで大切となってくるのは物流である。ヤマト運輸などが一番有望である。
この辺のことは私の本業であるコンサルティングに関係することなので、少し説明したい。
大手小売業が発展してきたのは問屋から金融機能、物流機能、情報機能を奪ったからある。

インターネットのホームページでメーカーが情報発信機能を持つようになることは間違いがない。金融機能はクレジットカード、ネット上のセキュリティ技術確立でまもなく問題はなくなると思う。最後に残る課題は物流なのである。

いずれにしてもインターネットは社会基盤の大きな変化である。アメリカに通信販売業が生まれたのは19世紀末で大陸横断鉄道、郵便制度という社会基盤が整備された時である。ちなみにシアーズは鉄道の駅長であった。
  今回も何かが生まれるような気がしている。皆様もこのような目でインターネットにアクセスされると面白いと思う。

なお皆様の中にもホームページ作成を考えておられる方がいると思う。これに関して、これまでのささやかな経験から述べると、次のことがポイントではないかと思う。

●スターバックスコーヒー(伊藤三平)(98/11/24掲載)

私の会社の近くにもスターバックス・コーヒーの店舗がオープンした。流通業外資で日本に進出してくる企業が多くなっている。

今から4年前にアメリカに流通業の視察で出向いた時に、シアトルの町で、現地の案内の人と「最近、このスターバックスが伸びているのです。」「何で伸びているんですか」「エスプレッソ・コーヒーでアメリカに少なかった系統です」というような会話をした記憶がある。
その時は、アメリカのコーヒーはアメリカンという名称があるように、薄味であまり美味しくないから、毛色の変わったエスプレッソは受け入れられるのかと思った。そして少し美味しいければ伸びるだろうと推測したが、それが瞬く間に全米に広がり、今はこうして日本にも進出してきている。
(注)アメリカに日本のような喫茶店があるのか永住している小林良次君に確認したい。

さて、西神田のスターバックス・コーヒーである。
ドリップコーヒーとエスプレッソにミルクの泡を浮かせたスターバックスラテとか、カプチーノ、カフェモカなどがある。エスプレッソは甘くて口当たりが良く仕上げている。甘い分、口に残るきらいがあるが、女性に受けるのではなかろうか。(最近は缶コーヒーにも振って泡を立てて飲むものが投入されている)
値段はドトールなどに比べるとやや高めで、通常のサイズで300円近辺である。
通常のサイズがここでは一番小さいサイズで240CC、それより大きいのが360CC(マクドナルドのラージサイズ)、もう一つ大きいのが480CCであり、どのサイズを選ぶのかを必ず聞いてくる。
ご承知のようにアメリカ人は日本人の3倍食う。アメリカでは480CCを頼む人もいるかもしれないが、日本ではいないであろう。(レジの子に確認したら外人でたまに注文があるとのこと)日本流に手直しが必要な点である。(いずれ気が付いて廃止されるでしょう)
またレジで注文してから出されるまでに時間がかかる。それなりに美味しいものを提供する為には仕方がないが、その待っている場所のレイアウトが悪い。これは西神田店だけかもしれない。
カウンターの高い椅子も私のような足の短いおじさんにはきつい。回転を早める狙いかもしれないが。
クッキーなどを販売しており、客単価を上げる狙いであるが、若い女性などは注文している。

いずれにしても今後も伸びそうな外資である。みかけたら立ち寄られることをお勧めする。


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