言葉について |
「落書き帳」から、何人かの書き込みがあって盛り上がった(?)テーマでまとめてみました。このテーマに関する話題はこれで終わりではありません。また書き込みがあれば転載していきます。
佐藤仁子さん、「意味プー」は娘が使っていた言葉で「意味不明」の略でしょう。確かに集合の概念をあらわす言葉は、分析して類型化する時に便利でしょうが、実態から離れやすくなりますね。
- 「我々日本人は…」「国民の立場から言うと…」と言う枕言葉で話出すと、お利口になったみたいな気になりますが、結局はマスコミ、評論家の受け売りを言ってしまいます。
- 「我々社員としては…」「社員の意見は…」なんて言って、自分の不満を言った卑怯な時代もありました。
- 「ワセダ4万の学友諸君…」で、民青、全共闘は空虚なアジ演説をはじめていました。
- コンサルティング先の流通業の社員曰く「消費者は○○を求めていますので…」「”消費者”じゃないでしょう。”お客様”でしょう。」
- 前職の会社の社長さんは非常に文章も上手な方でしたが、ある時、ご自分で書かれた手紙を、暮らしの手帖の花森安治編集長に見てもらったら「”お客様各位”とは誰のことですか」と突き返されたとおっしゃっていました。
文章は、伝えたい人の顔を思い浮かべて書けと教育されました。意見も集合名詞で逃げないで「自分は……と考える」と言うことを心がけないと。
話は替わりますが、木曜日のお客さんの所でこんな話が出ました。
今の時期は防虫剤を山盛りにして販売しております。こんなことから販売における機会損失が発生しているんです。現場は大変です。(ナフタリンも死語 でしょうか)
- 年輩のお客様「樟脳はありますか?」
- 若い店舗社員「ショウノウですか。生憎、当店では置いておりません。申し訳ございません。」
- ・フリース
- 織物の生地の名前らしい。我が家にある小形の毛布を女性陣は「フリース」と呼んでいる。私は「小形の毛布」=「フリース」と理解していたが、確認したところ女性陣もよくわかっていないらしい。「ああいう生地で作ってあるジャージなんかもフリースっていう」そうだ。因みに「ジャージ」もわからないので調べたら、jerseyが日本語になって別の意味になったようだ。
- ・タメゴ
- 「友達語」の意味。これはだいぶ以前から使われている。「タメ」というのは「同級生」の意とか。語源は不明。「親に向かってタメゴ使うんじゃねェ」などと使えばよい。
- ・ロンブー
- お笑いタレント「ロンドンブーツ1号 2号」の略。この手の略語は星の数ほどある。有名どころでは「ナイナイ」「ウンナン」、バンド名等では、「ミスチル」「ドリカム」「イザム」など。(イザムは略語ではないけど、誰だかわかればあなたは若い)
「ニーズ」「生活者」という言葉はもともとはマーケティングの用語から来て いるのではないかと思います。
私どもの業界では、ニーズという言葉はよく使います。意味は「何を求めているのか(を正確に知る)」ということです。
必要性とか要求とは少しニュアンスが違うと思います。「消費者ニーズの把握」と言えば、消費者がいま何を求めているのかを正確に知ることで、マーケティングでは、「ニーズの把握」「ニーズの発見」は重要なポイントです。ニーズは顕在化していることありますし、潜在していることもあります。もともとは業界用語に近いものだったのではないでしょうか?「生活者」も同様で、「消費者」に代わる言葉として生まれてきた言葉だった ように記憶しています。「消費者」は、「メーカー(生産者)」に対しての言 葉で、文字通り「消費する人」つまりメーカー発想の言葉。これに対して、 「生活者」は、生活している人々に視点をおいた、いわば毎日の生活に視点を おいた「人」「生活」発想の言葉。「消費者」も「生活者」も同じ人たちを指 しているのですが、発想の視点が違うという感じです。「生活者」という言葉 は、もともとは広告代理店が創り出した言葉だと聞いています。
政治家が「国民のニーズをくみとり」というのは私も違和感を感じます。無責任な、というか、甘い感じがします。マーケティング用語は戦争用語から来ていると何かで読んだことがありますが、私の感覚では、「ニーズ」はくみとるものではなく、正確に把握して、把握したらそのニーズに応えるべく、戦略を立て、行動し、ビジネスとして成功する、そういうハードな感じの語感です。企業にとって死活をかけた戦いの中で使われている言葉を、政治家が使うか ら、違和感を感じるのかもしれません。そんなことを感じました。
以下発音は「ぼーよみ」にしてください。
- フリース
- ローファー
- パンツ
- タメゴ
- メルトモ
- ロンブー
- テ ユーカー
ま 私たちの世代も アジ ノンポリ 団交 などの新語を創り出したわけですが……
今はお昼休みです。伊藤三平さんのを読んで、むずむずしてきちゃって。ふた昔ほど前、ニーズという言葉を最初に政治家の口から聞いたとき、背筋がざわ〜っとしました。
「国民のニーズをくみとり、ニーズにこたえ…」必要(性)、要求、欲求という日本語では表現できないニーズって、一体何?
英語を使うことでマスコミ受けを狙うなんていやあね、底が透けて見えるところが野暮ね、と思ったものです。
使ったのは野党の大きな政党の某委員長(故人)だと記憶していますが、今はその政党もありません。ほらね。でもその後、この言葉は大手を振るって歩いています。 カタカナ語の氾濫、それに先鞭をつけたのがニーズ。日本人なら日本語をしゃべってよ。ましてや政治家なら。
(問い) 今あなたが一番違和感を持つ言葉を3つ挙げ、その理由を述べよ。
はい、先生。
- (1) 生活者
- 生活していない人を私は知らない。
- (2) 地球にやさしい 環境にやさしい
- 汚染しない、負荷を与えないで十分、幼児にもわかる。
「ゴミを捨てるな」と書くべきを、「地球にやさしく」と書いてどうする。- (3) 援助交際
- 「買春」が正しい。または「売買春」。
伊藤さんが言うように成人なら売春もあるかもしれないから、売買春。未成年に関しては「買春」あるのみ。
行為ごと消えてなくなってほしい言葉。我が家にもう一人、「ゲットした」と聞くたびに怒る人間もおります。
コンセプト、スキーム、アイテムなんかも許せないそうです。ニーズを野放しにするからこういうことになる。私の持ってる広辞苑(第一版第11刷 昭和39年)には、これらの言葉は一つも載っていません。
今の広辞苑には? 今度暇ができたら調べてみよう。
差別用語も含めて耳障りの悪い言葉を、別の言葉でおきかえるのも考えものですね。
- ○リストラ
- 昔は「首切り」と言った。もちろん「リストラは人員削減だけではない云々」の言い訳は承知している。「首切り」をやってもいいけど、恥ずかしそうにやって欲しい。
- ○不倫
- 昔は「不義密通」で死罪である。軽いのは「浮気」と言った。「不義密通」をやってもいいけど、覚悟を決めてやって欲しい。
- ○援助交際
- 「売春」だ。やってる奴は「売春婦」「売女(ばいた)」と呼ぶ。世界最古の商売の一つであってなくならないと思うが、学校行っている間はやるな。やるなら金をもらうな。
- ○自己破産
- 「借金の踏み倒し」である。やってもいいけど「夜逃げ」して、世間様から隠れて欲しい。国費投入とか債権放棄なんて言葉が出るからこうなるんですかね。
過激になるから、この辺でやめます。失礼しました。